乾癬(かんせん)では皮膚が赤くなる「紅斑(こうはん)」、その部分が盛り上がる「浸潤・肥厚(しんじゅん・ひこう)」、皮疹の表面に銀白色のフケのようなものができる「鱗屑(りんせつ)」、そして鱗屑がポロポロとはがれ落ちる「落屑(らくせつ)」という症状があります。
悪化すると皮疹の数が増え、皮疹どうしがくっついて、地図のように幅広い皮疹になります。広範な皮疹でも正常な皮膚との境界がはっきりしているというのが特徴です。 表皮の細胞は生まれてから徐々に表層に移行し垢としてはがれ落ちます。尋常性乾癬では表皮細胞が異常に増殖するため、過剰に作られた表皮(角質)が積み重なり、やがてはがれ落ちますが、これが見た目の肥厚・鱗屑を形成しています。 この過程で炎症性の細胞が集まってきて活性化するため、毛細血管が拡張して赤みを帯びたようになり、これが紅斑を形成します。